国分寺の古書店【まどそら堂】さん

私は古本屋さんが好きだ。

月に一度、国分寺に用事があり通ってる。用事を済ませた帰りに、よく立ち寄る古本屋さんは何店舗かあるが、そのひとつが、【まどそら堂】さん。美大卒の店主さんだけあって雑貨屋さんみたいなディスプレイが楽しくて居心地のいいお店。ちょっと昭和レトロっぽい雰囲気もいい感じ。絵本、洋書絵本、サブカル、コミックス,アート図録,文学など取り扱いされてる。

去年の秋頃、立ち寄った時の話。店の前に並んだ100円均一の本達を見ていたら,私の好きな作家、吉田篤弘さんの、『小さな男*静かな声』を発見。思わず嬉しくて購入。読み始めたらひたひたひたと吉田篤弘ワールドに引き込まれて、時々クスッと何度も笑ったり、巧みな文章展開にうならされたりしながら読み終え、重松清さんの後書きを読んで、又もう一度読み直す。すると、一度目に読んだ時とは違う感覚、発見が訪れ、自身が刻々と変化している事に気付かされ、感動が訪れた☆ 本ってすごいなぁと改めて想った。100円の本がこんなに私を楽しませてくれて、古本屋の凄みを感じた次第。その事を後日、まどそら堂さんの店主さんにお伝えし、お礼を伝えたら、ぽかんとした顔されてた(笑)少し嬉しそうにも見えた。古本屋さんは、こんな風に本との新たな出合いを作ってくれる。店主との話も楽しみのひとつ。そんな出合いを演出してくれる【まどそら堂】さんなのです。又ぶらり訪れたくなるステキな古本屋さんです。